社会人から看護師へ転職する方法
高齢化が進み、これからますます介護や看護の必要性は高まっていくでしょう。そんな中、「自分も誰かの支えになりたい」「人に寄り添いながら働きたい」といった理由から看護師をめざす人が増えてきました。
もちろん、一般企業で働いていた社会人の方でも看護師になることは可能です。その際は看護学校を卒業して国家試験の受験資格を手に入れ、それから国家試験に合格する必要があります。看護学校には4年制の大学、3年制の短大や専門学校があるので学費との兼ね合いや自分のやりたいことに合わせて選びましょう。これに加え、2019年4月からは専門職大学というものが新設されます。大学レベルの知識と実践的なスキルを兼ね備えた人材育成を目的としており、卒業単位のうちの3~4割は実習にあてられたり、教員の4割以上を実務家にしたりと、大学でありながらより専門性の高い学びを実現できるのが特徴です。看護師をめざせる専門職大学も新設予定なので、選択肢の1つに入れておくといいのではないでしょうか。
ちなみに少しでも早く看護師になりたいのであれば、准看護学校に2年間通って准看護師の資格をとるのが1番の近道です。ただ准看護師は将来的に廃止する方向になっており、給与、昇格などにおいても正看護師とは格差があります。もし将来的に正看護師の資格をとろうと考えているのであれば、最初から4年制もしくは3年制の学校に通った方がベターです。
また収入を得ながら正看護師の資格をとりたいのであれば、医療機関で働きつつ看護師の勉強ができる昼間定時制の看護学校を選ぶのもおすすめ。学習を通してインプットした知識を臨床経験でアウトプットすることで、スピーディーに知識を身につけられます。
社会人経験者が10~20代の若い人たちと一緒に勉強していくのは大変なこともあるでしょう。ですが、ふつうに社会人をやっているだけでは分からなかった新しい発見もたくさんあるはずです。学校という場で出会ったのも何かの縁ですし、同じ目標をめざす仲間としてお互いに切磋琢磨しながら勉強に励んでみてください。夢を追うのに年齢は関係ありません。強い決意と将来への明確なビジョン、そして今までやってきたことへの自信を胸に1つ1つのことを乗り越えていきましょう。
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