介護現場のストレス
介護の現場で働く人たちは責任ある職務の中から人間的成長や介護という仕事をする上での自信、楽しさを見出すことが多いという声が聞かれますが、反面、ストレスとして意識されていることも多くあります。
職場でストレスと感じることとして、介護職の人が感じることの多い事柄は、夜間時の急患、適切なケアができているか、賃金の低さ、休憩や休みが取れにくい、人が少ない、等が挙げられています。
ヘルパー資格を持っていることで介護の現場で働くことは可能ですが、介護や看護の知識はその中で身に着けていく部分があり、研修制度等が充実していない場所では、自らの知識や経験が不足しているのではないかという事自体がストレスになるようです。
また人手不足や伝達事項がうまく伝わらないなど、スタッフの側の不足事項からくるストレスもあります。手助けが必要な人は増加傾向にありますが、まだまだ必要な人員や体系的な教育制度が発展途上であることも原因として挙げられます。終末期ケアという特殊な仕事ではストレスを感じる割合が高く、スタッフの側の心理的ケアもこれからの課題となっています。多くの人が負担を軽減できる助け合いの輪が広がっていくことが今後大切になって行くでしょう。
制度の変更やルーチンの事務処理もストレスになることがあります。これまで障害者が自立した生活を送れるように支援を行うとされた障害者自立支援法は平成25年4月をもって障害者総合支援法に変わりました。何が変わったか単刀直入に言うと、この「障害者」の中に難病者が含まれるようになったということです。
これまで難病は障害者かどうかという谷間にいた存在なので、これで多くの難病に支援の手が向くようになりました。ただ、こういった法改正には書類手続きの難しさも伴うものです。そこできらめきぷらんなどの障害者支援法請求ソフトなどが業者向けに作られていたりします。プログラムさえ組めれば、専門職相当の仕事であってもパソコンでなんでもできてしまう世の中です。自分ひとりでがんばりすぎず、賢くツールを使ったり、人の手を借りるというのも大切なことですよ。
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